親子のケンカをwin-winにする”7つのステップ”

子どもとのコミュニケーションはとても大切ですが、時にはケンカに発展してしまうこともありますよね。

「なぜうちの子どもは言うことを聞いてくれないの?」そんな悩みを持つ親御さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、親子ケンカをwin-winで解決する7つのステップを紹介します。

赤ちゃんから大学生まで、どの年齢層にも対応できる実践的な方法です!

よくある親子のケンカ例

3歳の娘と1歳の息子と散歩中
「抱っこして〜」(娘)「歩きなさい!」(ママ)→ 抱っこが嫌!

小学3年生の息子とのケンカ
「ゲーム終了!」(ママ)「あと10分!」(息子)→ ゲームの時間で対立。

大学生の娘との門限問題
「門限12時過ぎても帰ってこない!」(ママ)→ 遅刻しても問題ないとの言い分。

それぞれ子どもの年齢は違いますが、よくある光景ではないでしょうか?

このような状況から、親子ケンカに発展せずにお互いが納得できるように解決するのがこれからご紹介する7ステップです!

7ステップってどうやんの?我が家の例をご紹介

三つ子母ちゃんの親子ケンカをお互いwin-winにする「電動自転車を勝手に使われてケンカ」

私の電動自転車を使う次男、海(かい)18歳。

私が買い物に行くときや、少し離れた場所に行くときに「またママの電動自転車がない!勝手に使わないでよ!」

次男、海(かい)「大学に行くときに坂があるから電動がいいんだもん。ママ、使ってなかったじゃん。」

「自分のあるでしょっ!(電動は私の自転車だけ)」

毎回、言い合いになる。考える。どうしたらいいのやら?

これはお互いの「欲求の対立」だな。(欲求の対立については次回の授業で解説します)

よし、話し合う力(親子のケンカをwin-winにする7つのステップ)を使って解決します!

ステップ1)何かいい案、あるかな?

ケンカを無駄にするのはもったいないです。解決策を一緒に考えてみましょう。

例えば、子どもから先にアイデアを出させることで、主体的な解決に導けます。

ステップ2)何がイヤなのかな?何をしたいのかな?

お互いが何を感じているか、しっかり話し合いましょう。

(私)

  • 買い物行くときに重たい荷物を運ぶから電動使いたい。
  • 最寄りに行くときに坂があるから大変だから電動使いたい。
  • 自転車が無くて困る。

(次男)

  • 大学に行くときに坂があるから疲れるので電動を使いたい。
  • 野球に行くとき、グラウンドまで遠いので電動を使いたい。

ステップ3)ブレインストーミングでアイデア出し合おう!

批判せず、自由にアイデアを出し合います。たくさんのアイデアが出るほど、解決策も見つかりやすくなります。

・次男、海(かい)からいい案があれば出して

→まず相手から解決策を出すようにする(ドアオープナーで「それから?ほかには?」など)
※ドアオープナーについては「魔法の返事」でご紹介しています。

→時間を決めてアイデアをたくさん出す・批判しない・自由奔放に

ステップ4)アイデアチェックタイム

出たアイデアを評価し、どれが一番現実的かを話し合いましょう。

次男
① ママの自転車を俺のものにする×
② 電動自転車を使うときはラインする×
③ 電動を使う曜日・時間を決める×
④ 次男の新しい電動自転車を買う
⑤ ママの電動自転車を次男に変えて新しく買う
・〇・△・×で評価する
・他にいい案ないかな?と再確認

ステップ5)どれにするか決めよう

お互いが納得できる解決策を選びましょう。

「④と⑤がいいね。」(私)

「じゃあ、電動自転車俺が買うけど高いなあ。」(次男)

「じゃあ、普通の自転車分はママが出すよ。残りの分をお小遣いで出すっていうのはどう?」(私)

ステップ6)やってみよう

決めた解決策を実行に移します。

ここでは、息子と一緒に自転車を買いに行くことを選びました。

ステップ7)どうだったかな?

結果がどうだったかを振り返り、次に生かしましょう。親子の関係が深まるきっかけになるかもしれません。

次男お気に入りの自転車を買い大満足、一緒の買い物も楽しい。

親子のケンカはwin-winにできる

息子が自分で自転車を買うと言い出すことは思いつかなかった。

私の「重いものを運ぶのが大変だから電動を使いたい」という主張を伝えたことで、最近は次男が「牛乳買ってこようか?」と買ってきてくれることもある。

親子のケンカをwin-winにする7つのステップの副産物です。

最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。

今日のゴードン博士の言葉

子どものしつけに「罰は永久に忘れてしまってもよい」ことを我々に示してくれた。

恐れさせるという武器に頼らなくても、責任感の強い、自分で判断のできる、協調性のある子どもを育てることはできる。

・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・

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