子どもに口出ししなくていいこと

子育てにおいて、親が子どもにどこまで口出しをすべきかは悩みの種です。

勉強や生活習慣についての教育は重要ですが、どこまで踏み込むべきかは難しい問題です。

今回は「子どもに口出ししなくていいこと」と「口出ししていいこと」を整理し、効果的なコミュニケーション方法について考えてみましょう!

よくある例

12歳の長女、中学受験前なのに塾から戻りすぐスマホをいじる

(ママ)「もうそろそろ受験なのに、なんで?!合格しようという気持ちがないの?」

15歳の息子、髪を金髪に染めてくる

(ママ)「いくら学校の校則がないって言っても、その頭はなんなの?」

さてこのような場合、親はどんな言葉がけをしたらいいのでしょうか?

何か解決方法はないかな?それとも、これは解決すべきことなのかな?

子どもに口出ししなくていいこと

次のような場合は、親が子どもに「口出ししなくていいこと」です。

  • 勉強の計画や時間
  • 髪型や服装
  • 就寝時間
  • 食事の好み
  • 友人関係
  • 入浴のタイミング
  • 子ども部屋の飾り付け

子どもに口出ししていいこと

次のような場合は、親は子どもに「口出ししてもいいこと」です。

  • 家事の分担
  • お小遣いの使い方
  • 外出時の帰宅時間
  • 共用スペースの整理整頓
  • 家族共有の物の使用ルール

親業では、「親に具体的な影響があるかないか」で口出しすべきかどうかを判断します。

家族全体に影響する場合は、親が適切に教育する必要があると考えます。

例えば

  • 子ども部屋が散らかっている → 口出ししない
  • リビングが子どもの物で散らかっている → 口出しする

子どもが「ママのイライラの意味を理解して協力しようとしている」か、「ママのイライラの意味がわからなくて全く協力しようとしていない」か、この線引きはとても大事です!

ママのイライラに子どもが協力してもいいかな?というときは、「親子のケンカをwin-winにする”7つのステップ”」で解決していきます。

親には具体的な影響がない問題は口出しをしなくていいです。

三つ子母ちゃんもよくわかっていたつもりです。 けれど、やってしまいます。

三つ子母ちゃんの失敗例

三つ子21歳、夜ご飯終了後3人くつろいでガリガリ君を食べている。

私、特に理由もなく3男空(そら)に声をかける。

私「ねえ、お風呂入っちゃえば?」

3男空(そら)「やだっ!」

秒で返事が返ってくる。

3男空(そら)「なんで今風呂入れって言われんの?風呂ぐらい自分で決めて入るわ。」

たしかに、これは口出ししなくていいことだね。

<三つ子母ちゃんの振返り>

なんで「お風呂に入って」と声をかけたのか?

→「お風呂が沸きました」というお風呂場の自動音声が流れたから。

→別に、今じゃなくてもよかったよね。

言い訳を考えるなら「洗濯機を早く回したかった」かな。

でも、これ別に「どうしても」ってわけじゃない。

「ママってさ、こんな風に気を抜くとすぐに指示出ししてるよね。」

これって、やる気のなくなる言葉がけだね。

参考:やる気がなくなる言葉がけ

まとめ

口出しすること、しないことを判断する基準は「親に直接影響するかどうか」です。

親には具体的な影響がない場合は口出しをしなくていいですが、家族全体に影響する場合は親が適切に教育する必要があると考えます。

口出しすることが全て悪いわけではありませんが、どのように伝えるかが重要です。

次回、どのように伝えるのか?解決方法についてお伝えします。

最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。

今日のゴードン博士の言葉

子どもに価値観を教えてください。でも押し売りはいけません。

・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・

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