~ドアオープナー~
「連絡帳にケンカしましたって書いてあるけど?」
「怒らないから言ってごらんなさい」
「なんでうそつくの」
(子ども)ママ、もう怒っているのよね。言うのやめよう。

ママはいつも子供を心配していろいろ聞きたい。
そして、答えを教えてあげたい。
その聞き方は、逆効果!
子どもの「心の扉を開く」聞き方あります。
「魔法の返事」(ドアオープナー)
子どもが「何か困っているんだな」とわかったら
子どもが悩みを言ってきたら、この魔法の返事をしてみてください。
1.沈黙してうなずく
子どもが「今日○○ちゃんにいじめられた―」と言ってきたら、親は思考をストップさせて聞くに徹しましょう。
親がすぐに答えをだすことをやめましょう。子どもが話し出すことを受け入れましょう。
2.あいづちを打つ
「は・(ひ)・ふ・へ・ほ」で、返事をしましょう。
私は「そ」も使います。(これ、多用します)
3.うながす
「それから?」「興味あるなあ」「もう少し話してみない?」
効果
- 扉を開く魔法の返事にはこんなメッセージが含まれます。
- あなたが「どう思うか」を言うことを待っています。
- 意見や感情をもった一人の人間としてあなたを尊重するよ。
- あなたから何かを学べるかもしれない。
- あなたがどう考えるか、本当に知りたいんだ。
- 私はもっとよく、あなたのことを知りたいんだ。
三つ子母ちゃんもやってみた
三つ子次男、海(15歳・高校1年生)
海「中間テスト、ヤバいんだよね。今日から勉強始めたほうがいいに決まってんだよね。」
私(沈黙ちらりと顔を見てうなずく)
海「でも、やる気ねえなあ。」
私「へー。」
海「やっぱり図書館に行ったほうがいいよなあー。」
私「ふーん。」
海「絶対ヤバいよなー。」
私「ふーん。」
↑ここまで
私は、全て”魔法の返事”です。
結局この後、毒舌チャッカマン三男空(そら)から「お前さ、そんなこと言っているってことは、行くんだよ!ママが「図書館に行け」なんて言うわけないだろっ!どうせお前は勉強するんだよっ!」と、激しい促しの言葉が飛んで、図書館に行きました。
図書館に行くか行かないかは本人が考えればいいことです。
私は「行ったほうがいいに決まっている」と思うけどあえて言いません。
本人が答えを出すであろうことを信じます。
それが私の理想と違っていたとしても、ここは我慢します。
親が頑張って正しいと思うことを伝えようとすることは、子どもの考える力を奪います。
親が頑張ることは「子どもが答えを出すのを信じて待つこと」です。
最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。
子どもに言葉の招待状を送りなさい。
そして自分は、彼らの話の発展の邪魔にならないように急いで引っ込んだほうがいい。
その過程で、子どもについて、また自分について何かを学ぶことができる。
・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・