~環境を見直してみる~
なんで手紙ださないの?
自分の部屋片づけなさい!
洗濯機にティッシュペーパー入ってたじゃない!
がみがみ言っても変わらないときは、ちょっと視点を変えてみましょう。
「手紙出したの?!」
「早くご飯食べなよ!テレビばっかり見て!」
「お絵描きの紙?また無くなったの?!」
何度言ったら分かってくれるのよー。
毎回ママが言わないと動かないのよね・・・。
口で何度言っても変わらない子供、わたしメッセージも伝わってないのかな?
そんな時は手法を変えてみよう。
+(プラス)付け加える
-(マイナス)取り除く
P(プラン)計画する
で、環境を見直そう。
「プラス・マイナス・ピー」と覚えてくださいね。
例1)環境に+(プラス)する
お絵描きしたいというたびに、親が紙と色鉛筆はさみを準備する
リビングの子供が座る椅子の裏にエコバックをかけてお絵描きセットを入れておく。
→自分で取り出して遊ぶようになった。
例2)環境に-(マイナス)する
親が通わせた塾の宿題をやらないので「やりなさい」と怒ってしまう
塾をやめる。
→塾の宿題や時間に追われず、子供とのんびり話す機会が増える。
例3)P(プラン=計画)する
19:00からの夜ご飯中はテレビを見ない約束の家
今日は「19:00からサッカーワールドカップ」があって、どうしても見たい。
→夜ご飯を18:00からにして、食べ終わってからのんびり見る。
三つ子母ちゃんもやってみた。
三つ子4歳、歯磨きのたびに洗面台に一人ずつ連れていき、抱っこして、コップを持たせ、うがいさせる。
「ぼくが一番にコップ使うー!」と喧嘩になる。
「じゅんばんねっ!」毎日イライラ。
母ちゃん、考える。
環境に+(プラス)してみた。
- 3人にお気に入りのコップを一つづつ購入。歯ブラシをたてておく。
- 洗面台の床に足台を置く。
- 自分でお気に入りのコップを持ち、一人でうがいする。
子供のどんな行動がママにとって「嫌だな」と思うのか、よーく考えてみると環境改善の方法が見つかります。
直接、言葉で伝えるのではなく、環境に手を加えることによって子供の行動に対処する方法なので、口論や摩擦(まさつ)が起きにくいとされています。
最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。
ゴードン博士の言葉
親は環境を変えることで子供の行動を変えていくことをもっと考えたらよい。
(中略)
環境改善はあらゆる年齢の子供に対してきわめて効果的でかつ簡単な方法だからだ。
・・「親業」トマス・ゴードン著 丸善株式会社・・