~宣言のわたしメッセージ~
「早くご飯食べないと遅刻しちゃうでしょ!」
「お義母さんが来るから部屋の掃除して!」
「担任の先生との2者面談で怒られちゃったじゃない!」
ママはいろんな役を演じています。
- 夫のよき妻
- 気の利くお嫁さん
- いつも笑顔で美しい○○ちゃんの母さん
- 職場ではベテラン○○リーダー
だからママは頑張る。
だって、ママは子どもに教えないといけないんだもの。
しつけしないとね、あなたのためだから。
頑張らないとね、責任ある仕事についているんだから。
なのに、家で子どもに
「ママだって片付けてないじゃん!」
「俺だって学校行って疲れてんだよ!」
なんて言われたりして
「はーっ?!なんなのその口のきき方は!!」とキレる…。
そんな会話になるのはもったいない!
ママだって一人の人間なんだから、出来ないこともある。
(私はできないことだらけ、それがなにか?)
でも、頑張っている自分もいる。
ママは一人の人間で、何を大事にしているのか?
自分のことを言おう!もっと自分の心の中を伝えよう!
「自分のことを言おう」(わたしメッセージ)
私を語りましょう、わたしメッセージです。
- 私はテニスが好きです。
- 私はピノ(アイス)が好きなの。
- 英語を勉強して空(そら)の留学先に遊びに行きたいの。
- 私は子供たちとしゃべっている時間が一番楽しい。
- 私は効率よく家事をしたいといつも思っている。
- 私は引き算が苦手です。
- 私は鶏肉を切るのが嫌いです。
(理由は5人分の鶏肉は2キロあって、皮が切れずにいらいらするからです)
こんなこと言うの?と思うかもしれないですが、これ「ま、いっか母ちゃん島谷留美の自分を語る」です。
みなさん、これを聞いてどんな気持ちになりましたか?
絶対許せない!やめてほしい!と思った方はいらっしゃいますか?
あまり、いないと思います。(いや、いるかも…?)
この言葉を聞いて
「わかるわかる!私もピノ好き!テニスもー!」
「そうそう、鶏肉切るの面倒だよね。鶏肉のいい切り方あるのよ!教えてあげるわ!」
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
「自分のことを言う」効果
- 自分を知ってもらう。
- 相手との距離を縮める。
- 相手が心を開いて話しやすなる。
- もしかしたら相手が私に情報をくれるかもしれない。
事例のご紹介
島谷留美は、定期的に横浜市でシニアの運動トレーニングをしている会社のコミュニケーションの講師をしています。
そこで「自分を語る。」を試された方の事例です。
【35歳男性スポーツトレーナー】
「実は私、お父さんになりました。子供が先月生まれました。」
生徒さんから盛大な拍手!!!
翌週、生徒さんから「先生、どう?お風呂とか入れているの?」と声をかけてくれるようになりました。
私は毎週シニア30人の方の前で体力維持向上のトレーニングをしていますので、常に身体のことを教えるのだから、体について話をすればいい。
自分のことを話すなんて必要ないと思うどころか、お金をいただいて私のことをしゃべるなんて「時間がもったいない、申し訳ない」と思っていました。
今回、思い切って自分のことを話してみて、こんなに生徒さんが喜んでくださって、声をかけてくれるようになったのはびっくりしました。
「自分を語る」をこれからもやってみます。
「トレーナーとして身体のことを話すのが当然」と思っていたところ、私を語るをチャレンジして「生徒さんとの距離が縮まったこと」を実感されていますね。
「自分を語る」というのは、お仕事でも効果的なわたしメッセージです。
最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。
ゴードン博士の言葉
人が親になると、おかしな、そして不幸なことが起こる。
ひとつの役割を果たそう、役割を演じようとしはじめ、自分も人間であることを忘れてしまうのだ。
(中略)
自分が本当の一人の人間であることをまず自分に許す。
一般に子供は親の中の人間らしさ、本物のところを深く理解し、それを認めるものである。
・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・