最強の叱り方

~わたしメッセージを使いこなす~

「うちの子、まったく親の言うこと聞かないんです。怒ってばかりです」
受講生のみなさんがよく仰います。でも、普段の叱り方をうかがってみると、子どもにとってはなんで怒られているのかよくわからない𠮟り方をしてしまっているようです。
ここでは、子どもにしっかり伝わる「最強の叱り方」をお伝えします。
 

「早くして」
「なんど言ったらわかるのっ」
「もーっ、ママこれ以上ふざけたら怒るからね」
よく聞く叱り方です。

でもこれは、子どもからすると「何を怒っているの、ママ?」と理由がわからず、通じない言葉がけになっています。ただただ怖いママでしかない状態です。
 

「最強の叱り方」には、法則があります。これを覚えましょう。
①子どもの行動+②叱りたい理由・影響+③私の気持ち
 の順に、「わたしメッセージ」を用いて叱ります。

①あなたのその行動が
②私にこんな理由・影響があって
③私はこんな気持ちになるんだよ。
という流れです。
 

ポイント!
行動の部分は、事実で伝えましょう。

ケース1 ま、いっか、母ちゃんの例
免許を取得してまだ1か月の次男海(かい)が、「オレ、サークルの友達を乗せて福島まで車で行くわ」と言った時のことです。
NG あなたメッセージ
「あんた、殺人者になるよっ!」

これを3つの法則の「わたしメッセージ」で言い直しました。
わたしメッセージ
①子どもの行動  免許を取ってまだ1か月で、車で福島まで行くと聞くと
②叱りたい理由・影響  お友達も乗せるし、事故にあうんじゃないかと思って、
③私の気持ち  心配なんだよ。
 

ケース2 お風呂の時間に子どもがまだ遊んでいる。早く入ってほしい。
NG あなたメッセージ
「早くしなよっ!何回言わせるのよ!お風呂入ってって言っているでしょ!」

わたしメッセージ
①子どもの行動  9:00を過ぎてテレビを見ていると、お風呂が遅くなって
②叱りたい理由・影響  その後にお風呂に入って洗濯もするママは、寝る時間が遅くなる。
③ママの気持ち  ママは22:30に寝たいから焦るんだよ。

言葉がけを変えるだけで、子どもの受け取り方やその後の行動が変わるのを実感されると思います。ぜひ、トライしてみてください。

ただし、ちょっと伝え方が事実と違ったりすると上手く伝わらない「残念な𠮟り方」になってしまうことがあります。これについては、「残念な叱り方」~惜しいわたしメッセージ~をご覧ください。

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