「虐待です。わかっちゃいるけど、やめられない」 〜子育て中の母のリアルと、ママの学校の取り組み【ママの学校・番外編】

育児のストレスと「やってしまった」瞬間

「これは虐待かもしれない」
そんなふうに思いながらも、止められなかった自分。
かつての私は、そんな自覚さえ持てず、ただ真っ暗なトンネルの中でもがいていました。

当時の私は、必死に子育てをしていました。
三つ子を育てながら、出口の見えない育児の苦しさに、毎日押し潰されそうになっていたのです。


「ママの学校」校長 兼 事務長

「ママの学校」には、校長兼事務長としてコンフォートゾーン研究所所長の中川紀篤(なかがわのりあつ)さんがいます。
彼は心理学の資格を多数もち、現在は臨床心理士資格のため大学院で研究を続けています。

中川校長は、数年前、私に「“言葉がけ”の動画、作ってみない?」と背中を押してくれた、私の師匠のひとりでもあります。

そんな中川さんと、先日ランチをしながら、私たちが取り組んでいる「ま、いっか5組」の今後について話していたとき、彼がある話題を切り出しました。


研究テーマ:「乳幼児の母親の虐待予防」

中川さんが今、大学院で取り組んでいる修士論文のテーマは、
「乳幼児の母親による虐待をどう防ぐか」

「同じような育児ストレスを抱えていても、虐待に至らない母親もいる。その違いを知りたい」
その想いから、2歳前後の子どもを持つ母親300名を対象にアンケート調査を行う予定だそうです。

その質問項目を検討するために、「ママの学校」のクラスメイトたちに協力をお願いできないか、というのが今回の相談でした。


実際のママたちの声:「わたしも、やってしまいました」

学級会(会員限定サイト)にて、中川校長からのお願いに、さっそくママたちが答えてくれました。
以下、一部を紹介します(本人の了承を得ています)。


◆ ママAさんの体験談

「いい加減にして!」×「ほぼ毎日」
スーパーで兄弟が走り回る。どこかへ消える。
それだけで、ストレスが限界でした。

「早くして」×「保育園の送迎時いつも」
片手に下の子、もう片方には荷物、
上の子を階段の2階まで連れて行く。
仕事の時間が迫っている…焦りと苛立ちで、
階段で遊び始めた上の子の背中をつい押してしまった。
子どもは階段で転び、おでこをぶつけて泣いた。
あのとき「やってしまった」と強く後悔しました。

Aさんは振り返ります。
「いい母親に見られたい」「ちゃんとやらなきゃ」という思いが、子どもを“コントロールしよう”という行動につながっていたと。

今では、その思い込みの多くを手放せたと語ってくれました。
ママの学校の存在が、彼女を支えてくれたのです。


私自身の「やってしまった」

実は、私も同じような経験をしています。
ブログでも以前書いたことがありますが、
熱があって朦朧としながら三つ子の寝かしつけをしていたとき、
背中におんぶしていた次男を、怒りのあまり投げてしまったことがあります。

参考:「3つ子次男暴行死 2審も実刑」について3つ子母の想い

「なんで今泣くの?!」

やっと寝かしつけたと思ったのに…
3人が同時に泣き始めた。
私は限界で、怒りが爆発しました。

次男はふすまに頭をぶつけました。
これが柱だったら? と思うと、今でも胸が苦しくなります。

どんなに謝っても、あのときの行為は消えません。
でも、「どうしてあんなことをしてしまったのか」を見つめ直すことで、今は少しずつ前に進めています。


「虐待予防」のために大切なこと

誰にでもある、「ヒヤリ」とする瞬間。
手を出してしまった、怒鳴ってしまった、無視してしまった…。

大切なのは、それを自分ひとりの罪として抱え込まないことです。

「やってしまった」を、誰かに打ち明けられる環境。
「私もそうだったよ」と受け止めてくれる仲間。
それこそが、虐待予防の第一歩になるのではないかと、私は思っています。


ママの心を守るために

「ま、いっか」と思える瞬間を、増やしていきたい。
完璧じゃなくていい。怒る日もある、泣く日もある。
でも、それを誰かと共有できる場があれば、ママは孤独じゃない。

ママの学校では、これからも「虐待予防」について、深く学び、語り合っていきます。
私自身、クラスメイトたちの体験談に、いつも力をもらっています。

子育て中の「やってしまった」という後悔は、多くのママが経験すること。
大切なのは、その経験を一人で抱え込まないことです。

虐待予防は特別なことではなく、日常的な子育て支援の延長線上にあるものです。
ママの心を守り、子どもたちの安全を守るために、学び、支え合うことを続けていきたいと思います。


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