子どもに「聞いてくれない」と言われていませんか?
「オレのこと、何も聞いてくれないじゃん」と子どもに言われた経験はありませんか?
その瞬間、心に「はっ」とすることがあります。
自分が聞いているつもりでも、実は何も理解していないと指摘されると、ショックを受けますよね。
今回は、子どもとのコミュニケーションを円滑にするための「最強の叱り方」について考えてみましょう。
最強の叱り方 No.2
「言ったら聞く」をセットにする
ママは、子どもに「最強の怒り方」で伝える際に、必ず子どもの気持ちを「聞く」をセットにした会話を心がけましょう。
言いっぱなしにするのはもったいないです。
反抗されたら、それはチャンスです!しっかりと子どもの気持ちを聞きましょう。
ポイントは
- 反抗の言葉をしっかり聞く。
- そのあとでもう一度、伝える。
反抗の言葉をしっかり聞いてから、もう1度伝えることがポイントです。
それでは、具体例で練習してみましょう。
「言ったら聞く」の具体例
<子ども編>お風呂に入らない子ども
お風呂の時間にまだ遊んでいる子ども。ママはお風呂に入ってほしいと思っています。
「言ったら聞く」をセットにする流れ
- 「言ったら聞く」をセットにする
- 9:00過ぎてテレビを見ているとお風呂が遅くなります(子どもの行動)。
- その後、洗濯物を洗って干すことになり、ママは寝る時間が遅くなることを心配します(ママの理由)。
- ママの感情を伝える
- 「ママは22:30に寝たいから焦るんだよ。」
- 子どもの反抗
- 「いま、いいところなんだもん、まだ見たいもん。」
- ママの聞き方
- 「そっか、今いいところだから、まだ見たいんだね。」
- 子どもの反応
- 「そ、みたいんだもんえー。」
- もう一度伝える
- 「9:00過ぎてテレビを見ているとお風呂が遅くなってしまう。ママは寝る時間が遅くなるんだよ。」
- 子どもの返答
- 「じゃあ、このテレビが10分で終わるから、そしたら入るよー。」
このように、2回目の「最強の叱り方」の方が子どもの耳に入っていきやすいのです。
<大人編>夫とのコミュニケーション
夫に「シャツのボタンをつけておいて」と頼まれて返事をしたのに忙しくて忘れていた。
後日、夫からまだボタンが付いていないことを言われて、反発したくなることもあります。
しかし、夫が「困るなあ」とセットで伝えてくることで、私の「忙しかったんだよね」という気持ちを受け止めてもらえました。
このように、夫の「最強の叱り方」+「言ったら聞く」によって、私の気持ちも落ち着きました。
まとめ
子どもとのコミュニケーションを深めるためには、「言ったら聞く」を意識してみてください。
3つセットの私メッセージを受け取った子どもは、親の事情や思いをよく理解し、自ら行動を起こすこともあります。
ぜひ、実践してみてください。
最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。
親と子供が互いにオープンで正直あることを学ぶと
親は人格を持った一人の人間の親となる喜びを味わい
子供は人格を持った人間を親とする幸せに恵まれるのだ。
・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・