子供の行動を受け入れるための親の心構え

〜変えられないことを受け入れる〜

絶対ダメ!ママの説得は効果なし

「宿題はやるものよっ!」
「部屋を片付けなさい!」
「その恰好やめなさい!」

子供に対するママの言葉は、時にうざいと感じられることもあります。

宿題が嫌いな娘の場合

ママ: 「リビングだと集中できないなら、自分の部屋でやったら?」

娘: 「部屋でYouTubeを見ている」

原宿に行く14歳の娘

14歳の女の子が厚化粧、超ミニスカート、肩丸出しのトップスで「原宿行ってくる」と言います。

親: 「その服やめなさい!化粧おとしなさい!何歳だと思ってんの!変な男に絡まれるよ!」

娘: 「うるさいなー、うざっ。」

着替えて出かけますが、原宿駅のトイレで変身。超ミニスカートにお着換えします。

アメリカ横断を計画する22歳の息子

「アメリカ横断する」と突然言い出す息子。

親:「車で?危ないでしょ。免許取り立てでしょ。」

息子: 「だから何?別にいいだろ。行ってくる!」

親の心構え

私が「それはやめなよ」と言ったところで、
相手はきっと「うざい!えー」と言うでしょう。

このような「うざい記念日」が来る前に、考えてみましょう。

受け入れることの重要性

変えられることを変える勇気を、変えられないことを受け入れる平穏を。
そして変えられることと、変えられないことの違いを知る叡智を授けたまえ。
神学者 ニーバー

親ができること

子供の行動を完全に阻止することはできません。

親が「やりなさい!」と言ったところで、意味があるのでしょうか?

  • 宿題をしない
    宿題をしない娘に宿題をさせるのは、お母さんが手伝うことですか?
  • ミニスカートで外出する
    ミニスカートで原宿に行く娘を阻止するには、鎖で家に縛り付けるしかありません。
  • 無謀な挑戦をする
    アメリカ横断する息子に行かせないようにするには、パスポートを取り上げるしかありません。

そこまでしますか?

受け入れる勇気

「変えられない」子供の行動はたくさんあります。

親ができることは、「変えられない」事実を受け入れることと、受け入れる平穏さを持つことです。

トマス・ゴードン博士はこう言っています。

注意:「諦めろ!」と言っているのではありません。

ママが具体的な影響がなくても、「変えられることは変えよう」とする勇気を持って、価値観の対立を解く方法①〜④までチャレンジしてみましょう。

子供の行動を変えたいときに試す4つの方法

①【最強の叱り方、背中を見せる】

親自身が模範を示すことで、子供の心に響くことがあります。

参考:うざいって言われたその日に考えること

②【コンサルタントになる】

子供の気持ちを聞き、専門家のようにサポートする姿勢を心がけましょう。

参考:「うざい記念日」を迎える前に親としてできること

③【条件付きで合意する】

「宿題が終わったらYouTubeを見ていいよ」といった形で条件を設定し、妥協点を見つける方法です。

参考:家族との「価値観の対立」を解決する方法!

④【自分を変える】

親自身の価値観や行動を柔軟に変えることで、子供との関係が改善されることもあります。

参考:子育てと価値観の違い

「ま、いっか」の精神で親子関係を良好に

それでも子供の行動が変わらない場合、今の時点では「やめる」「やらせる」力は親にはありません。

その事実を受け入れて行きましょう。

まさに、「ま、いっか」精神です。


最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。

今日のゴードン博士の言葉

私たちは最善を「尽くし」、そして最善を「望む」ことはできる。

しかし長い間には、その最善の努力でも十分ではないかもしれない危険があるのだ。

・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・

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