うざいって言われたその日に考えること

〜子どもとのコミュニケーションの重要性〜

「勉強しなさい!」
「片付けなさい!」
「なんなの、その恰好!」

子どもに対する言葉がけは、時に「うざい」と思われることがあります。

特に思春期の子どもたちにとって、親の言葉は耳に入らないことも多いです。

では、どうすれば親子のコミュニケーションを円滑にし、子どもとの関係を深められるのでしょうか?

大切にしたいことの違い

長女 15歳、高校入学

学校から帰ると、化粧ばっちり、キャミソール・超ミニスカートで「原宿行ってくる!」と言います。

(パパ)
「なんだ、その恰好は!まだ高校生だろ。その化粧も何とかならないのか?その服じゃ、家から出さないぞっ!」

(長女)
「もー、パパ、うざいっ」


息子 13歳、中学2年生

夜中にYouTubeを見て、朝寝坊して学校に遅刻。

(ママ)
「携帯ばかり見てるから遅刻するのよ。だから成績だってクラスで下の方でしょ。行く高校なんてなくなるわよっ!」

(息子)
無視。機嫌悪く玄関を出る。「うぜーっ」と外で声が聞こえます。

「うざい記念日」を考える

さて、私たち親は子どもに対してどう接すればいいのでしょうか?

解決すべきことなのか、それとも放っておくべきなのか、悩むことも多いです。

この2つの事例は、「子どもに口出ししなくていいこと」かもしれません。

しかし、親としてはやめてほしいこともあります。

大切にしたいことの違い

この対立を解決する方法を2つお伝えします。

  1. 最強の怒り方で伝える(参考:最強の怒り方

    (パパ)
    「(事実)お前がキャミソールで原宿に行くのを見ると
    (叱る理由・影響)悪い男に絡まれるんじゃないかと
    (気持ち)心配なんだよ」

    (長女)
    「大丈夫。そんなことないから、いってきまーす!」がちゃり。

    3つセットで伝えることは解決策として出来ることのひとつです。
    相手の行動が変わらなくても、パパの「心配だ」という言葉は伝わっているでしょう。
    その後の親子関係が変わってきます。
  2. 親の背中を見せる

    「自分が子どもに言うのであれば、ちゃんと自分もやることが大切です。
    子どもは親の言うようには育たなくても、親のするようには育ちます。」

    例えば、私がキャミソールを着て原宿に行くことはありませんが、入学式にジャージを着ていくことはしません。
    会社に行くときには、お客様が不愉快にならないようにジャケットを着たり、髪を整えたりします。

    でも「だからあなたもそうしなさい」「ほら、時間は守るべきでしょ、あなたも見習いなさい」も言わない。
    これって、やる気のなくなる言葉がけです。(参考:やる気がなくなる言葉がけ

“うざい記念日”に考える「大切にしたいことの違い」

子どもとの関係をより良くするためにできること、まだ4つあります。
この先お伝えしていきます。

最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。

今日のゴードン博士の言葉

子どもは「おとな」に対して反逆しているのではない。

おとなが子どもの自由を取り上げようとすることに反逆しているのだ。

・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・

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