~聞こうとする~
聞き方・伝え方。
カウンセラーのテクニック。
最初のステップは聞く態勢。
相手の話を聞こうとする気持ち。
子どもはちゃーんとみています。
「”聞く”のゼロステップ」(聞こうとする)
夫や子どもに
「全然聞いてないよね、私の話」
「ねえ、聞いてんの?」
「何とか言ったらどうなの?」
夫・子ども)「聞いてるよ。」
私)ダメだこりゃって思うよね。
子ども)「じゃあさ、ママも僕の話、聞いてる?」
私)「聞いてるよ。」
子ども)「全然聞いてくれてないよ。だってもう、話したくないもん。」
”聞く”のゼロステップやってますか?
★体験ワーク”聞く”
- 二人ペアになってください(ママ友でも夫でもいいです)
- お互いイスに横並びに座ってください。
- しゃべる人と、聞く人の役を決めます。
<しゃべる人のルール>
相手を見て「自分の好きな食べ物・飲み物」について2分間話してください。
<聞く人のルール>
相手のほうを見ないで、そっぽを向いて携帯をいじりながら聞いてください。
時々「ふーん」「そう」と返事してください。
さあどうぞ!
2分経過。
いかがでしたか?
次は聞く人・話す人の役を変えてもう一度やります。
いいですか?
聞く人はそっぽ向いて、携帯見るですよ。
話す人は2分話し続けてください。
どうぞ!
2分経過、終了!
ご感想は?
・しゃべった人
「腹が立ってきました」
「全然聞いてもらってない気持ちです」
「話す気持ちが無くなります」
・聞いた人
「聞いているようだけど、耳に入ってこない」
「何言っているか理解できない」
「携帯、真剣に見ちゃいました」
家で子どもの話を聞いているとき、それやっていませんか?
携帯片手にとか、 他のことをやっていたりとか。
子どもは察します。
「ぼくの話、聞いてないよねー。」
”聞く”ゼロステップ
1.親は手を止めましょう
ちょっとでもいいです。手を休めて聞く態勢入りましょう。
大人は忙しいので出来るときだけでいいです。
2.目を向けましょう
手を止めて相手のほうを見ましょう。
手を止められないときは時々目線を送りましょう。
3.声のトーン・ジェスチャーをそろえましょう
子どもが興奮して楽しいことを話して来たら、親もノリノリのりのりで聞きましょう。
子どもが悲しそうに話をしてきたら、親もしっとり聞きましょう。
子どもがジェスチャーをしたら「こんな感じなのね。」と真似をしましょう。
※NLP(Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング))でも推奨されている方法です。
注意
子どもの話を聞いて、すぐに親が答えを出すのはやめましょう。
脳内ストップです。
子どもが悩んでいるときはまずは黙って聞きましょう。
効果
”聞く”前の姿勢が大事です。
- 子供が話しやすい雰囲気を作る
- 安心感や心地よさを感じる
- 親は話しを聞いてくれていると感じる
- 子はもっと話そうと思う
三つ子母ちゃんもやってみた
三つ子長男、陸と次男、海(21歳)とファミリーセールへ
私「帰りにマルエツで買い物するけど、先に帰る?」
海「オレ、マルエツ一緒に行く。」
陸「オレ帰る。ねむてーし。」
海「陸、行かないの?アウトプット大事だよ、おいで。」
(買い物中)
海、ひたすらしゃべる。(アウトプット)
就職活動のOB訪問で言われたこと。
エントリーシートのこと。
海「俺さ、もう少し企業研究が必要だと思うんだよ。」
私「へー。(海をちらりと見る)」
海「やっぱりさー、ツイッターよりOB訪問のほうが情報多いわー。」
私「(海(かい)の顔を見て)へー。」
海「あ、今日の夜ご飯は麻婆豆腐ね。」
私「いいねー。リクエスト言ってくれると考えなくて済むから助かるわ〜」(ほめほめポイント)
↑ここまで
聞くゼロステップから「へー。」だけで会話が成立です。
次男は、アドバイスが欲しいわけではなく「しゃべってアウトプットする場所」を求めています。
ついでに夜ご飯のリクエストをもらい感謝。
のんびりした買い物の時間でした。
最後にママの学校の礎となっている「親業」の開発者であり、アメリカの心理会社であるトマス・ゴードン博士の言葉をご紹介します。
自分の言うことをひたすら「聞く」だけの人と話したいという。
だれかの沈黙で自分が受容されたと感じるのは素晴らしい経験ともいえる。
なにも言わないことが実際にはなにかを伝える。
・・「親業」トマス・ゴードン著 大和書房・・